校長あいさつ

新座市立片山小学校長 戸髙 正弘

「 かたやまの~ かたやまの~小学校はよいところ よいところ~ 」

 片山小学校校歌の素敵な歌詞と旋律。伝統ある本校の誇りを伝え、心にまっすぐ響いてきます。

 学校の成り立ちは、おらが村に子どもたちのために学校を作りたいという地域住民の熱い思いや願いから始まり、みんなで協力して自らの手で学校を作り上げていったということが原点です。だからこそ地域の誇る学校として、みんなで子どもたちを見守り、育ててきた尊い歴史があります。

 本校の創立は、明治7年2月1日。現在の校地の近くにある法台寺を借用して創立され、黒目学校と称しました。法台寺には「片山小学校発祥地」の石碑があります。以来136年の歴史を刻み、学校には「埼玉県北足立郡新座町立片山小学校」の看板、「昭和19年片山国民学校」と記された和太鼓、「昭和4年 片山尋常・高等小学校卒業生一同」と記された鏡が残っています。校地内には、往時の学校を偲ばせる二宮尊徳像があり、校庭の門柱は、法台寺から現在地に移設されたときのものだそうです。

 明治5年に学制発布され、2年後の明治7年に開校した学校ということでは、日本においてとても早い段階で作られた学校です。当時の地域住民の皆さんの熱き情熱によって本校が作り上げられ、長い歴史に彩られています。その伝統が連綿と今に引き継がれ、コミュニティ・スクールとなった本校を大きく支えてくださっていることに、改めて感謝の思いを強くしています。

 開校150年目を迎える本年、5月には航空写真の撮影、11月20日には記念式典を挙行する予定です。伝統ある片山小学校をさらに発展させていくべく、保護者、地域の皆様のお力添えをいただき、片山っ子の健全育成に全力で取り組んでいきたいと決意しています。

「か・た・や・ま」の一字ずつを取り、「かしこく、たのしく、やさしく、まけない心」

を目指す児童像に掲げました。自己肯定感を育て、どんなことにも挑戦できる児童になるようしっかりと支援をし、成長を見届けていきます。どうぞよろしくお願いします。


 

法台寺境内にある片山小学校発祥の地の石碑